「毎日毎日、パサパサの鶏胸肉を焼くのはもう限界…」
「仕事が忙しくて自炊の時間がない。でもコンビニ弁当だと脂質が怖い」
そんな悩みを抱えるトレーニーにとって、高タンパク・低脂質な「冷凍弁当」は救世主のように思えます。しかし、導入前に必ずぶつかる壁があります。
「正直、冷凍弁当1つでタンパク質は足りるのか?」
結論から言います。
ガチで筋肥大を狙う男性トレーニーの場合、冷凍弁当単体では「あと少し足りない」ことがほとんどです。
しかし、だからといって「使えない」と判断するのは早計です。むしろ、「足りない分をどう補うか」という戦略さえ持てば、冷凍弁当は最強の時短バルクアップツールに化けます。
この記事では、現役トレーニーの視点から、冷凍弁当のリアルなタンパク質事情と、不足分を補う「コンビニちょい足し黄金ルール」を解説します。
結論:冷凍弁当は筋トレ民のタンパク質源として「足りる」のか?
まず、Google検索で最も知りたいであろう結論を単刀直入にお伝えします。
一般的な冷凍弁当(ヘルシー系)のタンパク質量は1食あたり約15g〜20gです。
一方、筋トレ特化型(マッスルデリやnoshの一部メニューなど)でも20g〜30g程度が相場です。
これを踏まえた上で、あなたの目的と体重に照らし合わせてみましょう。
【数値で解説】トレーニーに必要なタンパク質量と冷凍弁当の平均値
筋トレをしている人が1日に摂取すべきタンパク質量は、一般的に「体重 × 1.5g〜2.0g」と言われています。これを3食+間食で割ると、1食あたりの必要量が見えてきます。
▼ 体重別・1食あたりの必要タンパク質量(1日3食+プロテイン1回の場合)
| あなたの体重 | 1日の必要量 (体重×2g) | 1食のノルマ (目安) | 冷凍弁当 (平均20g) | 判定 |
|---|---|---|---|---|
| 50kg (女性/軽量級) | 100g | 25g | △ (あと5g) | 工夫次第でOK |
| 60kg (中量級) | 120g | 30g | × (10g不足) | 単体では不足 |
| 70kg (重量級) | 140g | 35g | × (15g不足) | 完全に不足 |
| 80kg以上 | 160g | 40g | × (20g不足) | 論外 |
※1食のノルマは、プロテイン(約20g)を別途摂取する前提で計算しています。
「足りる人」と「足りない人」の明確な境界線
表を見てわかる通り、体重60kg以上の男性が筋肥大(バルクアップ)を目指す場合、冷凍弁当単体では明らかにタンパク質不足です。
- 足りる人: ダイエット目的の女性、体重が軽いライト層、維持期の人
- 足りない人: 本気で筋肉を大きくしたい男性、体重60kg以上のトレーニー
「なんだ、やっぱり使えないのか」と思いましたか?
いいえ、違います。ここで重要なのは、「ベース(基礎)」として使うという発想の転換です。
それでもトレーニーが冷凍弁当を使うべき3つの理由
不足しているにも関わらず、なぜ多くのマッチョたちが冷凍弁当を愛用しているのでしょうか?理由は明確です。
- 正確なPFC管理ができる
自炊だと目分量になりがちな脂質や炭水化物の量が、パッケージ裏を見るだけで1g単位で把握できます。これは減量期において最強の武器です。 - 調理時間の短縮=睡眠・トレ時間の確保
買い物、調理、洗い物で1日1時間は消えます。この時間を睡眠(回復)やジムの時間に充てる方が、筋肉にとってはプラスです。 - メニューの多様性
「鶏胸肉とブロッコリー」だけの生活は精神的にきついです。冷凍弁当なら、魚、牛、豚、大豆製品など、多様なアミノ酸スコアの食材を飽きずに摂取できます。
筋トレ特化型!高タンパク質冷凍弁当サービス徹底比較
では、具体的にどのサービスを選べばいいのでしょうか?
トレーニーに人気の主要サービスを、タンパク質含有量とコスパで比較しました。
主要サービスのタンパク質量・カロリー比較表
| サービス名 | 平均タンパク質 | 平均カロリー | 1食あたりの価格 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| マッスルデリ (MAINTAIN) | 30g〜40g | 450〜550kcal | 約1,000円〜 | ガチ勢向けNo.1。量も質も最高峰だが価格は高め。 |
| nosh (ナッシュ) | 20g前後 | 300〜500kcal | 約600円〜 | コスパ最強。メニューを選べば30g超えも可能。 |
| BIRUMESHI (ビルメシ) | 25g〜45g | 350〜600kcal | 約1,000円〜 | ボディビルダー監修。味とPFCバランスが完璧。 |
| 三ツ星ファーム | 15g〜25g | 350kcal以下 | 約700円〜 | 味は美味しいが、ガチ勢には少し物足りないかも。 |
ガチ勢向け:1食40g超えも狙える「特化型プラン」の選び方
「金なら出すから、とにかくタンパク質をくれ!」という方は、マッスルデリの「GAIN(増量用)」プランや、BIRUMESHIを選びましょう。
これらは1食でタンパク質40g〜50gを叩き出すメニューもあり、プロテインなしでも必要量を満たせるレベルです。ただし、1食1,200円前後とコストはかさみます。
コスパ重視:安くても20g確保できるサービスの活用法
「食費は抑えたい」という方は、nosh(ナッシュ)が現実的な選択肢です。
noshは全メニューの栄養成分が公開されています。注文時に「タンパク質順」で並び替えを行い、上位のメニュー(チリハンバーグステーキなど)だけを選んでカートに入れれば、1食600円台でタンパク質30g近い弁当セットを作ることが可能です。
足りない分はどうする?「冷凍弁当+α」の黄金セットアップ術
ここがこの記事の核心です。
コスパの良い冷凍弁当(タンパク質20g)を選び、不足している10g〜20gを「調理不要な食材」で補う。これが最も賢い運用法です。
コンビニで買える「+10g」の神サイドメニュー5選
冷凍弁当をレンジで温めている間に、冷蔵庫からこれを取り出すだけです。
- ゆで卵(タンパク質 約6.5g / 1個)
- 2個食べれば+13g。弁当と合わせて一気に33gです。まとめて茹でておけば手間もかかりません。
- ギリシャヨーグルト(タンパク質 約10g〜12g / 1個)
- 「オイコス」や「パルテノ」など。デザート感覚で食べられるのに、脂質ゼロでタンパク質10g確保は優秀すぎます。
- 納豆(タンパク質 約7g〜8g / 1パック)
- 発酵食品として腸内環境も整えてくれるため、プロテインでお腹が張りやすい人には特におすすめ。
- カニカマ・ちくわ(タンパク質 約10g / 1パック)
- 意外と見落とされがちですが、魚肉練り製品は低脂質・高タンパクの塊です。そのまま食べられる手軽さが魅力。
- プロテインバー(タンパク質 10g〜15g / 1本)
- 食事のデザートとして。ただし脂質が高いものもあるので成分表示は要チェック。
白米を「〇〇」に変えてタンパク質を底上げする裏技
多くの冷凍弁当は「おかずのみ」です。自分で用意する主食(炭水化物)を工夫することで、さらにタンパク質を稼げます。
- 白米 → 玄米・もち麦ごはん: 微々たる差ですが、アミノ酸スコアが向上します。
- 白米 → 冷凍蕎麦(そば): 蕎麦は穀物の中でもタンパク質が豊富。チンして弁当のおかずに合わせるのもアリです。
- 究極:プロテインオートミール: オートミールにプロテインを混ぜれば、主食だけで20g確保。弁当と合わせて40gオーバーも余裕です。
プロテインシェイクとの併用タイミング
「食事と一緒にプロテインを飲むとお腹がタプタプになる…」という人は、無理に食事中に飲む必要はありません。
- 消化吸収が早いホエイプロテイン: 食事の2時間後(間食)やトレーニング直後に。
- 消化吸収が遅いカゼイン/ソイプロテイン: 食事と一緒にスープ感覚で飲む、または就寝前に。
目的別シミュレーション:冷凍弁当を取り入れた1日の食事ルーティン
実際に冷凍弁当を導入すると、1日の食事がどう変わるのかシミュレーションしてみましょう。
【減量期】ローファット弁当で空腹を乗り切る戦略
減量中は「脂質」を削るのが鉄則です。
- 朝: オートミール + プロテイン
- 昼 (会社): コンビニのサラダチキン + おにぎり
- 夜 (トレ後): 冷凍弁当(低脂質メニュー) + 納豆 + 味噌汁
夜に冷凍弁当を持ってくることで、仕事で疲れて帰宅しても「チンするだけ」で完璧なPFCバランスの食事が摂れます。ここでUber Eatsやコンビニ弁当の誘惑に負けないことが、減量成功の鍵です。
【増量期】ダブル炭水化物+弁当でバルクアップする戦略
増量期は「摂取カロリー」を稼ぐ必要があります。
- 朝: 全卵3個のスクランブルエッグ + 白米大盛り
- 昼: 社食定食 + プロテイン
- 夜: 冷凍弁当(ハンバーグ等) + 白米300g + 餅(もち)
冷凍弁当をおかずとして捉え、炭水化物を大量に追加します。餅は消化が良く、手軽にカロリーを上乗せできるので、バルクアップ中の「あと少し食べなきゃ」という時に最適です。
自炊 vs 冷凍弁当:コストと手間を天秤にかける
「でもやっぱり、自炊の方が安いよね?」
その通りです。金銭的なコストだけを見れば、鶏胸肉をスーパーで買うのが最強です。しかし、「見えないコスト」を計算に入れていますか?
鶏胸肉自炊の「見えないコスト」を計算する
もしあなたが時給2,000円で働いていると仮定しましょう。
- 買い出し:週2回(計1時間)= 2,000円
- 調理・作り置き:週2回(計2時間)= 4,000円
- 洗い物:毎日15分(週1.75時間)= 3,500円
合計:週に約9,500円分の労働時間を自炊に費やしていることになります。
冷凍弁当なら、この時間がほぼゼロになります。浮いた時間で残業代を稼ぐか、副業をするか、あるいはジムでもう1セット追い込むか。どちらが「人生のコスパ」が良いかは明白です。
継続率が違う?「飽き」が筋トレの最大の敵である理由
筋トレも食事管理も、最大の敵は「飽き」です。
毎日同じ味の鶏胸肉を食べていると、ある日突然プツンと糸が切れて、ドカ食いしてしまうリスクがあります。
冷凍弁当は、和・洋・中、60種類以上のメニューから選べるサービスが多いです。「今日は何を食べようかな」という楽しみがあるだけで、食事管理のストレスは激減し、結果として継続率(=筋肥大の成功率)が跳ね上がります。
まとめ:冷凍弁当は「ベース」として使い倒せ!
最後に、この記事の要点をまとめます。
- 結論: 体重60kg以上のトレーニーには、冷凍弁当単体(約20g)ではタンパク質不足。
- 対策: 「弁当+ゆで卵/納豆/プロテイン」のセット運用で30g〜40gを確保せよ。
- 価値: 時間をお金で買い、浮いた時間をトレーニングと睡眠に投資できるのが最大のメリット。
あなたに最適な冷凍弁当の選び方チャート
- 「金はある!とにかくデカくなりたい!」
マッスルデリ (GAINプラン) 一択。 - 「コスパ重視!安く済ませてプロテイン代に回したい!」
nosh (ナッシュ) で高タンパクメニューを厳選。 - 「味重視!美味しくないと続かない!」
三ツ星ファーム や BIRUMESHI。
まずは「お試しセット」で味と量を確認しよう
いきなり定期購入を契約する必要はありません。多くのサービスには「初回限定割引」や「お試しセット」が用意されています。
まずは1週間分だけ注文してみて、
「味は美味しいか?」
「量は足りそうか?」
「冷凍庫に入るか?」
を確認してみてください。
あなたの筋肉は、あなたが食べたもので作られます。
賢い食事戦略で、理想の体を手に入れましょう。

